台湾大学修士一年第二学期の成績(105-2)

台湾大学の修士一年目の第2学期の成績が出ました。

今期は高等統計推論2と多変量解析を取っていましたが、多変量解析の方は、色々あって後に停修しました。しかし来年度も取ることになると思うので、授業は一応最後まで受けました。

高等統計推論の方は宿題・中間・期末もいずれもほぼ満点近い成績を取りましたので、無事にA+を取ることが出来ました。今期の内容は主に検定が加わったぐらいでしたが、相変わらず前期から話しているような内容も繰り返し話していた気がします。宿題の演習問題の私の書いた解答は http://homepage.ntu.edu.tw/~r05246013/ にアップロードしました。

今年度は単位数はあまり取れませんでしたが、すべてA+で通ることが出来た点はよかったかと思います。早く卒業するよりかは、満足な成績で通ることを目標にしているので、来年度は満足の行く成績で単位を揃えて、そして3年目に修論を完成させるというプランで頑張りたいと思います。

 

台湾大学修士一年第一学期の成績(105-1)

台湾大学で初めての成績表が出ました。実解析は途中で履修停止したので成績が特にありませんが、最後まで履修した高等統計推論Iと、回帰分析はどちらもA+の成績で通過していました。GPAは4.3だそうです。

 

ちなみに高等統計推論Iの方は先生が履修者の成績の分布を公開していたのですが、A+は一人だけだったので、私が1位の成績だったようです。期末試験もほぼ満点近くとれたので、そちらの方は結構自信がありました。次の学期も頑張りたいと思います。

台湾大学応用数学研究所(数理統計)の教科書

私の受講している科目に関して、台湾大学応用数学研究所の修士課程で使われている教科書を紹介しておきたい。今学期、履修しているのは「高等統計推論I」、「回帰分析」である。また途中で履修停止し、聴講に切り替えた科目に「実解析1」がある。

高等統計推論I

  • 宿題(40%)
  • 中間試験(30%)
  • 期末試験(30%)

先生は生徒が出席するかどうかは気にしないと言っていたが偶に宿題は授業中に配布されるので出来れば出席することに越したことはないかと思いました。課題の内容と私の提出した課題の答案をこちらにアップロードしておいたので、興味の有る方はどうぞ御覧ください。

以下はシラバスで指定されていた教科書です。

  • Casella, G. and Berger, R. L. (2002). Statistical Inference. 2nd ed. Duxbury Press.
  • Bickel, P. S. and Doksum, K. A. (2001). Mathematical Statistics: Basic Ideas and Selected Topics, Vol. I, 2nd ed. Prentice Hall.
  • Karr, A. F. (1993). Probability. Springer-Verlag.

特に購入する必要はないかと思われますが、1冊目の通称キャセーラ・ベルガー(Casella and Berger)は持ってる人がいました。演習問題がたくさんついているようです。ちなみに「Casella and Berger」でgoogle検索すると教科書の内容と演習問題の解答らしき物が落ちていますが、ご利用は各自の判断で。

あと2冊目の通称ビッケル・ダクソンも有名な数理統計学の教科書だそうです。キャセーラ・ベルガーよりかは高度なトピックを扱っているそうです。どうやら中国では「數理統計: 基本概念及專題」または「數理統計:基本思想和選題」みたいな名前で売られているようです。さらに演習問題の解説が「數理統計 習題教程」(李澤慧)(上・下)という名前であるようです。淘寶で恐らく購入可能です。

あと上では触れられていないですが、Jun Shaoの数理統計の本も有名だそうです。私も中身はチラっと見ましたが、測度論を用いて議論されているように見えました。

回帰分析

  • 宿題 30%
  • 中間試験 30%
  • 期末試験 40%

指定の教科書は「Wiley: Introduction to Linear Regression Analysis 5th edition」である。宿題もこの本の章末問題から出る。この本は回帰分析の内容について広く書かれている。また付録Cの数学の理論的な部分も良い勉強になるので個人的に満足度は高い。ただしちょくちょく間違いと思われる所があったのと、一部の細かいトピックは理論背景的な所をスキップしているので「ああ、こういう手法もあるんだな」という程度の理解で終わったところもあった。なお私のノートや定期試験の内容をこちらにアップロードしているので興味の有る方はどうぞ。

 

台湾への移住とか台湾大学への入学手続きとか

2016年8月15日に日本を出発し台湾にやってきました。これまでの手続き等の話について覚えている範囲で、注意点などを書いておこうかと思います。ただし内容は2016年8月時点での話です。

居留ビザの準備(日本)

正規課程に留学する場合、停留ビザではなく居留ビザの申請を行います。

ビザの申請にあたっては台湾の経済文化代表処みたいな所のホームページを参照してどのような書類が必要とされているのかをチェックして下さい。ちなみに台湾政府側の中国語で書かれている資料と、経済文化代表処の日本語で書かれている資料などで、必要書類が違ったりしますが、日本国内で申請する場合は日本語版に基づいて資料を集めればよいかと思います。(具体的には、学歴の証明は日本で申請する場合に必要ではなかった)

また入学許可を署名する書類に関して・・・。他の外国人が台湾大学に入る場合、多くが「國際學位生」という外国人の枠を利用して入るかと思います。そのため私のように台湾人と同じ筆記試験を受けるて入学する人はほとんどいないかと思います。私は、大学から受け取ったのは「正取通知書」というもので、恐らく他の外国人が外国人枠で入って入学許可された時に手にする書類とは見た目が違うものだったかと思いますが、「正取通知書」を持っていって、「これが入学許可書のようなものです」と言えば受け付けてくれました。

あとひとつ、居留ビザに関して一つ不思議な点があります。居留を取得して入国した場合、たしか15日以内(要確認)に居留証というものを移民局で申請する必要があり、それを取得すると、再入国や出国が自由に行えるようになります。そのため居留ビザはマルチを申請する意味がないのですが、なぜかシングルとマルチの両方が存在しています。(確かにホームページ上に記載されています) そこで台湾の経済文化代表処の人に「居留ビザをマルチを取る意味はありますか?」などと聞くと「シングルしか存在しないよ」などと言ってきます。そういういい加減な所が、台湾っぽいなあなどと思いました。とりあえず居留ビザはマルチも存在していますが、マルチで申請する意味がないということと、担当の人もその存在を知らないということは、ここに記載しておきたいと思います。

授業料の振り込み(in台湾)

台湾大学のサイトから振り込み用の用紙をダウンロードしてコンビニなどで支払いをします。これも期間が決まっていたので忘れないようにチェックしておく必要があります。また振り込んだあと、しばらくすると(数営業日?)台湾大学のサイト上で「振り込み済」に代わるので、たしかそれを印刷して、入学手続きのときに持って行った気がします。

健康診断(台大病院)

下記の入学手続き時に健康診断書を受けたという証明が必要になります。台大病院で外国人の身分だと750元で済みました。ちなみに検査結果が出るまで時間がかかるので、入学手続き時には、健康診断を受けたよという証明だけ出せばOKです。ただしその後、9月の授業開始前までに、健康診断結果を受け取りに行って、大学側に提出しましょう。(ただし実際は9月末まで待ってくれる模様w)

居留証の申請(台湾)

私の場合、家から歩いてでも行ける中和区の移民署が近かったのでそこで居留証の申請を行いました。すでに時間が経ったので失念してしまったことも多いのですが、台湾大学の学生証を受け取る前に居留証の申請をしました。台湾大学に授業料の振り込んだという支払いの証明(上記)を見せることで、1年分の滞在許可がもらえるようなので、それは準備しておいたほうがよいかと思います。またほかにも、借りている家の契約証を持っていく必要がありました。(特に大事なのはこの2点かな?)日本で健康診断を受けていたので、台湾にきて新たにまた別の健康診断を受けるという必要はなかったはずです。

台湾大学への入学手続き

所属部署ごとに手続きの日程が違うようです。私は理学院に分類されているので、今年度は8月25日に手続きでした。しかしこれに関して、外国人枠を利用して入った場合は、また別の日程が決められている(9月の初旬)ので、その日に行きましょう。

入学手続きで注意しておきたい点は、「文書驗證」です。入学手続きの際に、学歴証明の提出項目があります。私も日本の大学・大学院を卒業して、その卒業証明を持っていったのですが、どうやら事前に、日本にある台湾の経済文化代表処にて、その文書を審査にかけて「この書類は本物ですよ」というお墨付きを頂く必要があったようです。しかもこれは台湾国内ではできず、日本で行う必要があります。

私はその事を知らなかったため、急遽知り合いに連絡して、私の大学院時代の卒業証明書を送付し、代わりに手続きに行ってもらいました。(親族以外の人に頼む場合は、かならず委任状を書きましょう。)

幸い、台湾大学側は、9月の中頃まで待ってくれたので(それに間に合わなければ入学資格の取り消し)事なきを得ました。もちろん当日に手続きを終えて、学生証を手にすることは出来ませんでしたが。

ちなみに上記以外にも健康診断や授業料の振り込み票を持っていく必要があったはずです。ほかに兵役済みかどうかみたいな審査項目があった気がしますが、私は中華民国籍ではないのでそこはスルーされましたw 一つ一つの項目が審査され、通ればスタンプが押され、すべてクリアしたら、学生証をもらえるという流れだったと記憶しています。

 

 

台湾大学応用数学研究所(数理統計)に合格した話

2017年8月8日に少し更新

はじめに

2016年2月20日、21日(民国105年)に台湾の国立台湾大学の大学院の修士課程の入試を受けてきました。私は今回2つの学科を受験したのですが、初日は「台湾大学・応用数学科学研究科・数理統計学専攻」を受験し、2日目は「統計修士学位学程」を受験しました。

3月16日に合格発表があり、応用数学研究科は正取一(首席)で合格しており、統計修士学位学程は、備三(補欠3位なので実質不合格みたいなもんです)でした。(まあ首席といっても合計39名だけでしたが。合格者は私を含めて2名だったので、合格率は約5%ぐらいでした)

台湾の大学院受験・留学を考えている人の参考になるかどうかは分かりませんが、このことについて書きます。

台湾で大学院を目指すようになったきっかけ

私は京都大学工学部情報学科と情報学研究科という所で、人工知能の研究室に所属しており、修士課程まで修了しました。当時、自分の研究にはあまり興味を持てず、あまりちゃんと勉強できなかったという思いがありました。卒業してから、しばらくして、統計学に興味を持ち、機会があれば海外の大学院で統計学の学位を取得したいなあと思うようになりました。台湾自体は元々、修士一年のときに、1年弱中国語の勉強をするために、滞在していて、なかなかよかったので、また戻ってきたいという思いはありました。

そこで台湾の最高峰の台湾大学で統計学を勉強出来る所を探した所、「応用数学科学研究所」と「統計学位学程」で統計学が勉強できることが分かり、そこを目指すことにしたわけです。

受験の申込みの話

まず日本人の場合(私も日本人ですが・・)、私と同じように台湾人の学生と勝負しなくても、外国人の身分を利用した特別な受験方法があったはずですので、そういう方法を検討してもよいかもしれませんが、私はそれについては把握してないので各自でお調べ下さい。(参考URL)  なお外国人の身分を利用して入学した場合は、台湾学生の2倍の授業料がかかるようです。私は台湾人と同じ方式で入学したので、授業料は台湾人学生と同じです。

以下は、台湾人と同じ試験を受けて入る場合の申し込みに関する備忘録です。入試には推薦入試と一般入試の2つの選抜方法がありますが、私は後者の一般入試を利用しました。私の受験した研究所では、単純に筆記試験の成績だけで、順位が決まる仕組みになっています。一般入試の場合は、だいたい毎年11月末頃に「簡章」が発表されます。簡章とは入学試験の案内みたいなものです。こちらのURLをチェックするようにしてください。

申し込みの手順ですが、少し忘れてしまったのですが、12月の申し込み期間中に、台湾大学のサイト上で、振り込み番号(繳款帳號)みたいなのを取得して(同時に通行碼というパスワードみたいなものも表示されるのでそちらもメモする)、その振り込み番号をメモして、受験料(1500元)を台湾国内のATMから振り込みというものだったはずです。

お金を振り込んだ後、繳款號碼と通行碼を入力してログインすれば、受験申込が出来るというものだったはずです。申込画面で、自分の名前やら、どこの研究科を受験するかといった情報を入力します。(2016年12月更新情報→) また私の受けた翌年(2016年度12月申し込みの分)からですが外籍学生は居留証の番号を入力することが必要になったようです。但し「外籍学生」の言葉の厳密な定義については各自お問い合わせください。

なお私のように2つの研究科を受験する場合、↑の振り込み番号は2回取得しておく必要があります。

1月中旬頃に受験票が送られてくるので、そこに写真を貼り付けて試験当日持って行きます。写真は大きめのサイズの写真ですので、注意してください。

勉強法・試験対策などに関して

台湾大学の応用数学科学研究科の数理統計専攻の試験科目は

  • 微積分D
  • 機率統計(確率統計)
  • 英文A
  • 線性代數A(線型代数)

でした。過去問などは台湾大学のサイトからダウンロードできます。ただ解答はないので、台湾国内で参考書を買ったほうがいいと思います。博客來や三民網路書店で海外発送も出来たかもしれません。私の買った参考書は、應用數學科學研究所の過去問の解答なども下記の本で収録されていました。

です。

微積分は過去問を見たら結構簡単だと高をくくっていたら、本番は結構難しくて焦りました。(n次元球の体積を求めよとかグリーンの定理とか、過去問より大分難しくなっていた)

線型代数の参考書は線性代數考題精解の各年のバージョンを4冊買って、各大学院の応用数学科の過去問を解いていたのですが、これだけでは不十分だったかなと思います。線型代数の本番はかなり難しかったです。

統計学は郭明慶という方の書いている統計学の過去問演習書で、収録されていた問題全て合計9年分の問題を全て解きました。たぶん大問で1000問ぐらいは解いた気がします。たぶん統計学はこれだけ解けば十分かなと思います。

また解答に使用する言語は規定がありませんが、私は中国語で解答するように練習しておきました。

試験当日に関して

外国人はおそらく私一人だけだったと思います(笑) 試験当日は受験票とパスポートを持って行きます。私はパスポートしか見せませんでしたが居留証をお持ちの方は居留証もお持ちを。また筆記用具も必ず忘れないようにしましょう。また試験は下敷きを使ってもOKですので、下敷きを持って行くと良いと思います。ただしカンニングと間違われないように、柄のついてない無地の透明の下敷きをおすすめします。

各科目で、試験15分ぐらい前になると全員退室させられ、試験官が問題用紙を机に置きます。試験5分前になると入室するようにいわれ、慌ただしい雰囲気の中入室し、着席します。カバンなどは、教室の一番前から一番後ろに置かなければなりません。

台湾大学のサイトで、解答用紙のサンプルがダウンロードが出来ますので、見ておくと本番焦らずにすむかと思います。私は当日になって初めて解答用紙を見たので、少し慣れませんでした。ただし英語はマークシートですので、この解答用紙は使いません。

英語は2Bを鉛筆を使用してマークするように言われましたが、私は日本から持って行ったシャープペンとユニのB芯でしたがちゃんと読み取りできていたようです。

ちなみに1日目の応用数学研究科は台湾大学の普通教學館というところでしたが、2日目の統計学位学程は台灣科技大學で受験でした。どちらもMRT公館から歩いて行きました。

試験発表について

私の受験した研究科は無口試所、つまり面接がないので、今年は3月16日に発表でした。ネット上でPDFファイルで発表する形でした。第一志望だった応用数学科学研究所で1位で合格していたことを知ったときは嬉しかったです。

(ただし確率統計の点数が、思っていたよりかなり低かったのは納得いかなかったです。) 2日目の統計碩士学位学程も、ほぼ満点とれたかと思いましたが、実際の得点は8割未満の得点しかありませんでした。まあそちらは受かっても落ちてもどうでもよかったですが。

現在について

現在は無事台湾大学で修士生活を送っております。大学生活に関してはあまり書いてなかったので、またおいおい更新していきたいと思います。