2024年3月に Journal of Multivariate Analysis に投稿していた論文が、先日(2025年8月末)無事に受理されました。
以下のページからご覧いただけます。
👉 Journal of Multivariate Analysis 掲載論文
【論文概要】
本論文は私の博士課程の研究の一部であり、高次元データにおける因子数推定の問題に対して、因子数という概念をランダム行列理論に基づいて「ランク」という形に一般化したのち、ランクに対する情報量基準を用いた推定量が選択一致性に達するための条件を統一的な枠組みで記述できることを提示したものです。
従来研究では、AICやBICといった古典的な基準に加え、GIC(一般化情報量基準)に対する選択一致性が議論されましたが(Bai et al, 2018; Hung et al, 2022)、本論文では、さらに Bai and Ng (2002) らによって提案された因子数の推定量を対象にランダム行列理論の枠組みで選択一致性に対する必要十分条件を導出したのち、AIC、BIC、GICと合わせて、情報量基準に基づいたランク推定量が選択一致性に達する条件が統一的な枠組みで記述できることを示しました。
投稿から受理までおよそ1年半かかり、長い査読プロセスを経てようやく形になったことに安堵しています。最初、査読者が見つかるまで数ヶ月を要し、また査読意見と修正のやりとりが何度かあり、それで思った以上に時間がかかりました。博士課程に入ってから取り組んできたテーマが国際誌に掲載されることは大きな励みになり、ここまで支えてくださった先生方に改めて感謝しています。
また、本テーマでは、2024年8月にはドイツのボーフムで開かれた国際学会(Bernoulli-IMS 11th World Congress in Probability and Statistics)にも参加し、自分の研究成果をポスター発表という形で共有することができました。
また最近別の論文もNeurocomputingに受理されたので、そちらもまた紹介したいと思います。